政治への志

    20代の頃、俳優活動をしていた私に、祖父の介護をしていた祖母から助けて欲しいとお願いされ介護に携わりました。

    当初は通院に付き添う程度でしたが、認知症を発症してからは、俳優活動を断念し、介護に専念しました。適切なケアの方法が分からず、さまざまな問題行動で寝る時間がなく、疲労で起き上がれないほどでした。

    祖父が亡くなった後、子供を授かった同時期に祖母の認知症が悪化しました。
    認知症介護と子育ての両立は想像を絶するほど大変で、特に子どもの夜泣きと、祖母の徘徊や見当識障害などの症状が重なっていた時期は、毎日1時間程度しか寝られないぐらいでした。

    子育て、介護のダブルケアを経験している方は、ストレス、孤立・孤独感を感じており、自身の健康に気遣う余裕もなく、常に毎日追われています。
    そんな方々の多くは、働き世代です。

    中野区には、介護者(ケアラー・ヤングケアラー)を支える制度がまだありません。
    子育て、介護世代が安心して暮らせる街にする為に、私は政治への道を目指しました。